高麗人参が育つ事ができる環境

いなか暮らしが見直されたり、ベランダでの家庭菜園が人気なことから、「高麗人参も栽培できないの?」と挑戦したい方は多いようです。
しかし調べてみると素人が趣味がてらにやるような容易いものではないことが分かります。
なぜかというと、植え込みから6年~7年、長くて9年ほどかけて収穫にこぎつけるそうです。

・土壌作り
高麗人参は一度作付けをすると、途中で耕したりする中耕管理ができないため、土壌作りが肝となります。
落ち葉や青草、腐葉土などを大量に準備して鋤きこみ、通気性と透水性、保水性が良い土壌に改良します。

化学肥料や石灰は使わずに、落ち葉や菜種油のカス、骨粉、木炭粉末で土壌改良を行うことが大事。
土壌作りが終わったら、まずはトウモロコシを夏場に栽培します。
食べた後のトウモロコシは茎を畑に鋤込む作業をすることにより、過剰なチッソを除去することができるため、これから植える高麗人参分に有機物を提供することができます。

土壌改良が終わったら、いよいよ植えるために土作りを行います。
最低でも深さ30cmが必要で、有機物を混ぜて何度も耕します。
本場韓国の錦山(クムサン)ではこのような土壌作りを2年かけて行うんだそうです。
苗を植えるこれまでの作業が一番大変で、どれだけ高麗人参が育つ環境を用意するのが大変か分かります。

・苗植え
11月から4月の間で植え付けを行います。土の中では真下に伸びるようにではなく、斜面をつけて、根が土の重みで曲がらないよう伸び伸び育つようにします。
翌年にやと発芽するので、その前に高麗人参畑を守る小屋を畑の上に作り、雨が当たりすぎたりしないようにします。
豪雪地帯では頑丈にする必要があるので小屋作りも大変です。

このあと、3年目以降からはやと肥料である菜種油のカスをまきます。
乾燥気味に育てるために雑草はあまり生えないのでこれからは楽に管理ができるそうです。
しかし、大雨や台風のときに土が流れないようなケアが必要となります。

・収穫
植え込みをしてから5年ほど経った9月の中旬から10月中旬にようやく掘り取ることができます。
ちなみに2年ほどしか経過していない「2年生の高麗人参」は天ぷらなどに使うと美味しく頂けます。

土壌や気候への適応性は強いので、温帯な気候であればどこでも栽培することは可能だそうです。
でも何と言っても土壌改良が大変です!
苗を植える前から1,2年の歳月がかかる道のりを考えると…、高麗人参は加工されたものを購入した方が良さそうですね!
大地の恵み、育ててくれた人への感謝の気持ちを忘れずに頂きましょう。