高麗人参は薬膳として大人気

薬膳料理とは中国の古い食文化の思想である「医食同源」に基づいたもの。
バランスの良い食事を日頃から取ることが病気を予防することだという考え方です。
旬の野菜や新鮮な魚・肉だけでなく、漢方薬の原料になる材料を用いることで、体の弱ったところや冷えたところに効能があるという先人の古い知恵です。

医療が発達した現代であっても医食同源の考え方は特にアジアでは家庭料理の基本とも言えます。
韓国でも様々な漢方などを食材にした料理がある中で、韓国料理の中でも人気の高いのが「参鶏湯」です。
韓国の薬膳スープとして有名です。
日本でも韓国式の焼肉屋をはじめとして、参鶏湯が食べられるお店が増え、レシピ本も出版されています。

元々は水炊きにした鶏を塩で食べるペクスクと、もち米粥のタッククが一つになったのが参鶏湯の原型とされていて、これに粉末の高麗人参を入れて薬膳料理として食べられたのがはじめのようです。
高麗人参とおなじ「参」が入っている通り、参鶏湯には高麗人参が欠かせません。
現在は粉末ではなく丸々と根のまま入っています。

家庭やお店により材料は多少違いますが、一般的な食材がこちら。
・丸鶏 1羽分
・高麗人参
・クコの実
・松の実
・干しなつめ
・にんにく
・生姜
・長ネギ
・栗
・もち米
・水

丸鶏を1羽丸ごと煮込むことで骨からもおいしいエキスが染み出ます。
この丸鶏はお腹の中から内臓を取り出して綺麗に洗い、ここにネギ以外の材料をすべて詰め込みます。
タコ糸で口を縛って3時間ほど煮込んでネギを散らせば完成です。

ホロホロになった丸鶏を崩しながら頂きますが、なんといってもスープを飲み干しましょう!
丸鶏の中に入れた高麗人参をはじめとした材料のエキスが染み出ているなんとも贅沢なスープなんです。
参鶏湯は風邪の症状を緩やかにして体を温めます。
冬はもちろん、夏場は汗をかいて夏バテ防止や暑気払いになります。
また、脂肪肝の改善や滋養強壮にぴったりの料理です。

参鶏湯のスープの主役は高麗人参と言ってもいいでしょう。
滋養強壮の効果はもちろんですが、抗がん作用、インシュリンの分泌を促進するなどの効果があると言われています。

家庭では丸鶏を1羽分準備できなかったり、内臓を取り出す工程がツライと思いますので、手羽先や手羽元を使ったレシピもあります。
この場合も高麗人参はお忘れなく!根のまま入れたり、ごぼうのように刻んでいれても良いみたいです。
家族みんなで薬膳料理を食べて元気になりましょう